2015年8月18日

【絵本の紹介】 いわたくんちのおばあちゃん


85日から7日まで広島を訪れた我孫子市内中学生24名は、6日の平和記念式典参列後、本川小学校に行きました。
本川小学校は爆心地から410メートル。爆心地から一番近い学校です。この小学校も被爆でたいへん大きな被害を受けましたが、被爆当時の校舎の一部が今でも保存されており平和資料館となっています。
 


 
岩田さんと息子さん。右奥に見えている
のが被爆当時のまま保存されている校舎
この資料館を案内してくださったのが、ボランティアガイドの岩田さんとその息子さん。
息子さん(いわたくん)は本川小学校の卒業生。岩田さん(お母様)は息子さんがこの学校の生徒だった時のPTA活動を通じて、本川小学校平和資料館のガイドを始めたそうです。

息子さん(いわたくん)のおばあちゃん(ちづこさん)は、原爆で家族(両親と妹3人)を亡くされています。このちづこさんのことが2006年に「いわたくんちのおばあちゃん」という絵本になりました。

19458月の初め、広島にも空襲が迫っているのではないかと家族全員で田舎に疎開することを決め、自宅に写真館の人を呼んで家族写真を撮ってもらったその何日か後に原爆が投下されました。
戦争が終わって何ヵ月か経ってから、ちづこさんを見つけた写真館の人が、ちづこさんに渡してくれたのだそうです。家族6人みんなで撮った写真、その写真を見ることができたのは、ちづこさん一人だけでした。

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 書 名 いわたくんちのおばあちゃん
 著 者 天野夏美()、はまのゆか()
 出版社 主婦の友社
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「いわたくんちのおばあちゃん」は、我孫子市民図書館に蔵書があり、我孫子市視聴覚ライブラリーにDVDもあります。
是非、手にとってみてください。


(我孫子市平和事業推進市民会議 恒)

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