2015年8月3日

【我孫子市平和事業】広島・長崎への中学生派遣

我孫子市では毎年8月に、広島市平和記念式典または長崎市平和祈念式典に、市内の中学生を代表団として派遣しています。
この事業は戦後60周年の平和記念事業の一環として10年前の2005年に始まり、現在では我孫子市の平和事業の根幹をなす事業になっています。 

当初は市内中学生6名(各中学校から1名ずつ)を広島に派遣するものでしたが、平和事業推進市民会議からの提言もあり、2009年からは3年ごとに長崎にも派遣することとなり、一昨年からは人数も12人に倍増されました。昨年までに派遣された中学生は延べ72名になっています。
派遣中学生は式典に出席する他、市民の皆さんが心を込めて折った平和祈念の折り鶴を 現地に持参して奉納します。また、原爆に関する資料館を見学したり、原爆体験者の方々の貴重なお話を伺うなどして学んだ平和の尊さを、市民の皆さんへの報告会で発表します。 

これまでに広島・長崎に派遣されたかつての中学生の中には、社会人や大学生・高校生となって我孫子市平和事業推進市民会議に参画して、平和事業の立案や広島・長崎に派遣される後輩たちの支援する立場になっている人もおり、この事業でまかれた種が確実に育っていることを感じます。 

今年も、8月5日から7日の日程で、広島に中学生が派遣されます。今年は、戦後70年、我孫子市が平和都市を宣言して30年、市制45周年という節目の年であることから、派遣人数を拡大、24名の市内中学生が広島に行きます。中学生たちは、平和記念式典参列、平和記念資料館等を見学し、同じ目的をもって集まった同年代との平和交流などを体験して来ます。特に今年は、広島市平和記念公園内の「平和の灯」から分火を受け、我孫子に持ち帰ってきます。持ち帰った「平和の灯」は、手賀沼公園内「平和の記念碑」横で常時点灯されることとなっています。 

7月24日()に、派遣中学生が市役所に集合して初顔合わせ、星野我孫子市長、副市長、教育長と平和に関する意見交換を行いました。星野市長からは、広島で自分の目で見て自分の耳で聞き、自分自身の意見を持って、我孫子に帰ってから多くの人たちに伝えてほしいとの言葉をいただきました。 

意見交換の後には、広島派遣に向けた、中学生たちの事前学習会も行われました。
学習会の中では、我孫子市原爆被爆者の会の方々から被爆体験のお話を伺うことができ、中学生たちは熱心に耳を傾けていました。 

今年広島に派遣される中学生たちによる派遣報告会は12月6日()にけやきプラザふれあいホールで開催されます。派遣報告会に、ご期待ください。 

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派遣中学生の初顔合わせの模様は、以下でも紹介されています。是非、ご覧ください。

 ・まちの話題(我孫子あれこれ)

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