2018年12月19日

12月2日、「平和の集い」が開催されました

 122()、けやきプラザふれあいホールで「平和の集い 〜我孫子から平和を願う〜」が開催されました。今年は、中央学院大学法学部「平和学」の川久保教授にもご講演いただき、たいへん内容の濃い集いとなりました。 

【第1部】 広島派遣中学生の報告
 今年8月に広島市を訪問し、平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)に参列した市内中学生12名による報告。派遣中学生 たちは、毎年とても頼もしい報告を聞かせてくれます。若い世代を先頭に皆が核兵器のない平和な世界を願うならば、きっとその願いはかなうに違いないと、たいへん励まされます。今年の派遣中学生も、力強い「わたしたちの平和宣言」をしてくれました。
https://drive.google.com/file/d/1G8MthbNr0VHpYKLcpGcZd3zWZGqwxCIB/view?usp=sharing
広島派遣中学生の報告
(クリックして動画をご覧になれます)
「わたしたちの平和宣言」を発表する派遣中学生
【第2部】 中央学院大学「平和学」川久保教授による講演・パネルディスカッション
 中央学院大学法学部の川久保文紀教授は、ご講演の中で、「平和学の父」と言われるノルウェーのヨハン・ガルトゥング博士による「積極的平和(戦争の原因となる構造的暴力のない状態)」の提唱から、国連高等弁務官であった緒方貞子氏による「人間の安全保障」の取組みまで、「平和学」の歴史と概要を紹介くださいました。
 パネルディスカッションでは、中央学院大学生と、我孫子市の派遣中学生OBOGの高校生・大学生、あわせて4名が、私たちが生きるこの世界にどんな関心を抱き、どのような取組みをしていきたいのかを語ってくれました。 


https://drive.google.com/file/d/1C0LLbv5pPXdHgazIpxTzxrdq0l9yEofM/view?usp=sharing
川久保教授講演
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https://drive.google.com/file/d/1x0rQ-QPfVhqWWa30KAVh0hFTtoRk1Ckp/view?usp=sharing
パネルディスカッション
(クリックして動画をご覧になれます)
【第3部】我孫子中学校演劇部「長袖の夏
 「夏でも長袖のブラウス」という校則に疑問を持った女子生徒たちが、「長袖のブラウス」を通して原爆が人の心に刻みつけた苦しみを学んでいく、という劇を、我孫子中学校演劇部の皆さんが演じてくれました。
我孫子中学校演劇部「長袖の夏」

2018年12月16日

【絵本の紹介】シュモーおじさん

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  書 名 シュモーおじさん
  制 作 シュモ-に学ぶ会
  編 集 とがわ こういちろう
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   このフロイド・シュモー氏はアメリカ合衆国の著作家で、平和活動者でした。今から73年前に太平洋戦争が終戦し、現在では日本とアメリカは日米同盟により固く結ばれています。フロイド・シュモー氏は広島に原爆投下され、“アメリカ国民の一人として広島に何か出来ることはないか”と考え、広島に家屋を建設しました。家屋建設に取り掛かる際も当時の日本人はアメリカに対して当然よく思っておりませんでしたが、フロイド・シュモー氏は1948年から始めた家屋建設は、1952年には21戸建設されました。一人のアメリカ人が広島の為に、最初は一人で家屋建設し、徐々に仲間を誘い、日本人のボランティアも家屋建設に参加するようになりました。

フロイド・シュモー
現在では、シュモー氏が建てた家屋は1戸しか残っておらず、2012年に広島平和記念資料館の付属展示施設である『シュモーハウス』として保存されています。 この作品は、シュモーに学ぶ会が制作し、発刊しています。73年前に広島に原子爆弾が投下されたことを遠い昔のことにしてしまいつつある現代に、広島には、沢山の大切な場所や被爆者の為に尽力して下さった人がいることを伝えたいと本で紹介しています。
この作品は、小さい子どもたちにお母さんとお父さんと一緒に読んで欲しいと強く感じます。73年前に何が起きたのかは勿論、きっかけはどうであれ平和について考える時間を一人ひとりが持って欲しいと感じます。

拙い文章でしたが、最後までお読み頂きありがとうございます。
(我孫子市平和事業推進市民会議委員 寺原 正一郎) 
 
   フロイド・シュモー氏については、以下の記事もご参照ください。 
           朝日新聞(2016年6月15日):シュモーさん功績 絵本で次世代へ