2015年7月8日

朗読劇 「この子たちを忘れない」


柏・麦わらぼうしの会が、[1945 ヒロシマ・ナガサキ]をテーマにした朗読劇を開催します。我孫子市、我孫子市教育委員会、我孫子市社会福祉協議会も後援に加わっています。 

■日 時  201589()
       ≪昼の部≫ 開場 / 午後130
             開演 / 午後2
       ≪夜の部≫ 開場 / 午後530
             開演 / 午後6
■会 場  アミュゼ柏 クリスタルホール
■チケット 大人       999
      学生(小学生以上) 500
        ※障がい者手帳をお持ちの方の介助者は無料
        ※チケットは、福祉ショップ&軽喫茶ぽぽら(けやきプラザ1F)でも購入できます。
■展示コーナー クリスタルホールロビー
       [展示時間] 午後1時~ 入場無料 

右上のチラシをクリックすると、チラシ裏面も含め詳細をご覧いただくことができます。

2015年7月7日

平和の願いを折鶴に!


 我孫子市民・在住の皆さんに、被爆70周年「平和祈念の折り鶴」寄贈のお願いです。
ご協力いただいた折鶴は、アビスタ(我孫子市若松)での原爆写真展(810()24())や平和祈念式典(815())で展示し、その後、広島市の「原爆の子の像」、長崎原爆資料館などに寄贈します。 
 

■回収期間  73()22() 

■作り方
① 折り鶴は広げずに長さ1メートル程度の単位にまとめ、ひも(丈夫なもの)を通し、フックにつるすための輪を作ってください(複数本の場合は束ねて輪を作ってください)。
② 千羽鶴には、捧げた方の名前の入った短冊を結び付けていただくこともできます。
③ 使用する折り紙は、色紙・広告紙などを問いません(1辺約10㎝~15㎝)。 
昨年度平和祈念式典での千羽鶴(写真奥)

■回収場所
我孫子市の社会福祉課、市民課、各行政サービスセンター、各近隣センター、つつじ荘、西部福祉センター、障碍者福祉センター、あびこ市民プラザ、アビスタ、湖北地区公民館、アビシルベ(数量が多い場合はご相談ください) 

【千羽鶴作成のボランティア募集】
 日  時          725(土曜)午後130分~5
 場  所          市役所議会棟AB会議室
 定  員          10名程度
 申込み・問合せ          我孫子市社会福祉課 内線649

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このお知らせは、[広報あびこ] 7月1日号2にも掲載されています。

2015年7月4日

【本の紹介】 原爆の図、ひろしまのピカ、原爆の図物語

-【本】---------------------------
 書 名 原爆の図
作 者 丸木 位里、丸木 俊
出版社 小峰書店
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-【絵本】-------------------------
 書 名 ひろしまのピカ
作 者 丸木 俊
出版社 小峰書店
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-【本(子ども向け)】-----------
 書 名 原爆の図物語
作 者 宇佐美 承
出版社 小峰書店
-----------------------------------

丸木位里(いり)、 俊(とし)という画家ご夫妻(ともに故人)をご存知でしょうか。
位里さんは日本画、俊さんは洋画の画家さんです。広島に原爆が落とされた日、ご夫妻は関東にお住まいだったようですが、位里さんのご両親などが広島に暮らしていたため、ご夫妻で広島に向かい、被爆直後の広島の惨状をご覧になりました。

その位里さん、俊さんご夫妻が二人して描かれた絵が「原爆の図」。15枚の連作で、ひとつひとつはたいへん大きな絵だそうです。そのご夫妻の絵が、「原爆の図」という画集として出版されています。 

この6月、この「原爆の図」のうち6作品が米国ワシントンのアメリカン大学美術館で開催されている原爆展(同大学と広島、長崎市が共催)で公開されたというニュースが報道されました。 

「ひろしまのピカ」は、70歳に近い年齢となった俊さんが、1980年に世の子どもたちに原爆の本当を伝えたいとのおもいで描かれた絵本。 

「原爆の図物語」は、位里さん、朝日ジャーナル副編集長だった宇佐美承さんという方が、俊さんご夫妻の物語を子ども向けに書いた本です。

ご夫妻が「原爆の図」や「ひろしまのピカ」に取り組まれた経緯、埼玉県東松山市にご夫妻が住まわれ、そこに【原爆の図丸木美術館】を建設された様子なども書かれています。

この本のあとがきには、今年2月に亡くなられた児童文学作家の松谷みよ子さんがご夫妻の思い出を寄せています。 

3冊の本は、どれも我孫子市民図書館にあります。是非、手にとってみてください。 

(我孫子市平和事業推進市民会議 恒)

2015年6月27日

【コミック・映画の紹介】 夕凪の街 桜の国


 -【コミック】-----------------
 書 名 夕凪の街 桜の国
作 者 こうの史代
出版社 双葉社
-------------------------------

-【映画】----------------------
 タイトル  夕凪の街 桜の国
出  演  麻生久美子
      田中麗奈
      堺 正章
監  督  佐々部清
封  切  20077
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漫画家こうの史代さんのコミック「夕凪の街 桜の国」と、それを原作として2007年に製作された映画です。
前半の「夕凪の街」は広島で被爆した女性の話、後半の「桜の国」は被爆2世の女性とその家族の話です。 

「夕凪の街」は原爆投下から13年後の広島が舞台です。
淡々とした物語の中、消えることのない傷跡を抱えた身体、幸せを感じる度にフラッシュバックする原爆投下直後の広島の様子。
なかでも印象的なのが主人公の
 「誰かに死ねばいいと思われたのに生きてる」
 「原爆は落ちたんじゃなくて落とされたんよ」
というセリフです。
戦争が終わってもなお、苦しみが続くことが痛々しいほどに描かれています。
終戦後、復興していく夕凪の街で、強く生きていこうとする女性の姿。そんな彼女に振りかかる、無情なまでの悲しい運命に心を締めつけられます。 

「桜の国」は私達が今生きている、平成が舞台です。
この物語の主人公は「夕凪の街」の主人公の姪にあたる女性。突然何も告げずに広島に出向いた父を追ったことから、被爆した母の死、弟の病気、弟が恋人との結婚を恋人の両親から反対されていることなど、主人公を取り巻く原爆の影と向き合っていくことになる主人公の姿、被爆2世への世間の目が描かれています。
原爆の悲劇はその時だけで終わらない。次の世代である現代にも悲劇や苦しみが続いているという、悲しくて恐ろしい現実が桜の街から伝わってきます。 

どちらも淡々と進んでいく物語の中に、二人の女性の平和への祈りが、静かに強く伝わってくるでしょう。そして同時に現代の平和な日本に生きる私たちに戦争、原爆、平和について考えさせられる物語です。
是非ご一読、ご鑑賞下さい。あなたにとって平和とはなんですか?
(我孫子市平和事業推進市民会議 まゆ:大学生)

【杉村楚人冠記念館企画展】 戦時下のアサヒグラフ

我孫子市杉村楚人冠記念館で、企画展「戦時下のアサヒグラフ」が開催されます。

■開催日程  平成27714()104()
■主な展示品 『アサヒグラフ』昭和1910月~203
       米軍撒布伝単
■開館時間  9001630(入館は1600まで)
■休 館 日  月曜日(720日、921日は開館)
        721日、924
■入 館 料  一般300円/高校・大学生200
       中学生以下無料 団体20名以上2割引 
 

  苦境にたつ前線の兵士、

    軍需産業に駆り出された人々、

      親元を離れ疎開した子ども・・・

  言論の自由無きメデイアは、

     どう報じていたのか。 

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杉村楚人冠(本名 杉村廣太郎)は、明治末期から昭和前期の東京朝日新聞で活躍したジャーナリストです。日本で初めて新聞社に調査部や記事審査部を設け、新聞の縮刷版を企画、発行するなど、先進的な新聞人でした。『アサヒグラフ』の創刊も楚人冠の仕事です。
楚人冠は関東大震災で二人の子どもを失ったのを機に一家で我孫子に転居しました。以後、我孫子ゴルフ倶楽部の建設を町長に進言したり、手賀沼の干拓に反対し景観保護活動に取り組むなど、風光明媚な郊外の住宅地、観光地としての我孫子の発展に尽力しました。一方、主宰した俳句結社「湖畔吟社」をはじめ、我孫子の人々と親しく交わり、慕われました。

 ・ 我孫子市杉村楚人冠記念館

2015年6月24日

平和への願い  - 我孫子市教育長 倉部俊治 -

戦後70周年を迎える今年もまた、我孫子市から被爆地広島に24人の中学生を送り出します。

より多くの中学生に平和の尊さを感じて欲しいとの市長の思いで、今年は例年の倍の人数の派遣となり、教育長として私も参加させていただくこととなりました。
中学生たちがどのような思いを持ち帰るのか、とても楽しみです。
私も中学生たちと一緒に感じてみたいと思っています。 

戦後60周年の年に私は沖縄を訪ねました。その中で、現在の日本人が享受している平和な生活は多くの人の血と悲しみの上に成り立っていることを強く感じました。
被爆地広島や長崎、特攻隊基地知覧などを訪れた時に感じたのは、戦争は決して遠い存在ではなく、私にとっては親の、子どもたちにとっては祖父母の時代まで現実としてあったことなのだという事です。 

自分もまた戦争を知らない世代ですが、実体験を持つ親から戦争の悲惨さを学びました。
父の所属する部隊は沖縄近くの小さな島で終戦を迎えました。母は3月10日の東京大空襲では降り注ぐ焼夷弾の雨を避けて逃げ、気が付いたときには叔父に手を引かれ焦土の中を歩いていたそうです。
今の子どもたちは、このような戦争体験を聞くことさえ難しいのですから、おそらく他人事の様に戦争を感じてしまうのではないでしょうか。 

6月20日に、かつて「派遣中学生」として広島・長崎を訪れ学んだメンバーが、今度は語る側として戦争の悲惨さと平和の尊さを小学生たちに伝える「リレー講座」が、我孫子第一小学校で開催されました。年齢の近いお兄さんお姉さんの話は、きっと子ども達の心に届いたはずです。このような取り組みがこれからも続いていくことを願います。 

教育委員会としてこれからも、人々の心の中に平和の砦を築く教育を積極的に進めていきたいと考えます。

【映画の紹介】 ヒロシマナガサキ


-【映画】-----------------------------------------
  タイトル       ヒロシマナガサキ
                        原題 White Light, Black Rain
      監  督      スティーヴン・オカザキ
      公  開  20071
   ---------------------------------------------------

この映画は、日系米国人監督のスティーヴン・オカザキがインタビューアとなって、広島原爆・長崎原爆の被爆者14名と、投下に関与した米国側の関係者4名に取材したドキュメンタリー映画。

貴重なインタビューの内容にも当時の緊迫した状況がうかがえますが、何より合間合間に流れる貴重な映像たちは、目を背けたくなるほど見ている者に当時の悲惨さを伝えてくれます。

わたしは、今まで原爆投下の日時・場所を知っているだけで「日本には原爆が落とされた。だから今後は原爆なんて落とさせちゃいけないんだ」なんて軽々しく発言していましたが、この映画を見て、そんな自分が恥ずかしく思えてきました。

内容は少々ショッキングな部分もありますが、わたしからすれば見る年齢を選ばず、日本国民であれば一度は見るべきなのではと思う、そんな映画です。
 
(我孫子市平和事業推進市民会議 谷本:大学生)

【上映会案内】 映画「ひろしま」


映画「ひろしま」の上映会をご案内します。
自らも広島で被ばくした教育学者・長田新が編集した「原爆の子〜広島の少年少女のうったえ」(岩波書店、1951年)を八木保太郎の脚色により、1953年に制作された映画。月丘夢路、岡田英次、山田五十鈴らが出演。被爆の8年後に広島市民らの協力により撮影が行われ、被爆を経験した多数の市民が手弁当でエキストラ出演していたそうです。

左の画像クリックにより参照できるチラシの裏面(2ページ目)には、女優の吉永小百合さんからの推薦メッセージなどが掲載されています。


■上映日時:   2015725()
                      1000      1400      1800
■会  場:   けやきプラザ 2階 ふれあいホール
■チケット:   大人/大学生 1,000円 高校生 500円 中学生以下 無料
■主  催:   あびこで映画「ひろしま」を観る会
■後  援:   我孫子市 我孫子市教育委員会 我孫子市社会福祉協議会
                     我孫子市原爆被爆者の会 他

      ※ 詳細については、チラシ(左上画像)をクリック。

2015年6月16日

【本・映画の紹介】 父と暮せば


-【本 (戯曲)-------------- 
 書 名          父と暮せば
 著 者          井上ひさし
 出版社          新潮社
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-【映画】-------------------
 出 演          宮沢りえ
                      原田芳雄
                      浅野忠信
 監 督          黒木和雄
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戯曲の作者は、「ひょっこりひょうたん島」や「吉里吉里人」の作者である井上ひさし。広島に暮らしていた父娘の被爆後を描いています。
映画では、娘を宮沢りえさん、父を原田芳雄さんが演じています。
原爆がどれほど人々の暮らしと心を踏みにじったかが描かれていますが、映画を観て印象に残るのは、宮沢りえさんの広島弁の語り。
広島に限らずどこの地方のことば(方言)であれ同じだと思いますが、ことばには、そこに根づいて暮らす人たちの生活の歴史とそこから滲み出る情感が込められています。宮沢りえさんの広島弁にはそんな情感が強く感じられ、たいへん心に沁みます。
原爆はそうしたことばで暮らす人たちの生活の歴史を断ち切り、心を踏みにじっていったのだということが、読む者、観る者の記憶に刻み込まれる作品です。
井上ひさしの原作なので、筆致はむしろユーモアに溢れています。だからこそなお、原爆が何をもたらしたのかが、却って忘れられないメッセージとして伝わってきます。
広島弁に馴染みのない方は、映画を観てから戯曲を読むと、紙面の広島弁から広島に暮らしていた人びとの情感が一層伝わってくるかもしれません。
おすすめの本と映画です。 

今年の12月に、山田洋次監督の「母と暮せば」という作品が公開されます。
広島、長崎、沖縄を描いた作品を残したいと考えていた井上ひさしの遺志を引き継いで、
長崎をテーマに、「父と暮せば」のシチュエーションをなぞって製作されているようです。
出演は、吉永さゆりさん(母役)、二宮和也さん(息子役)
戦後70年に、山田洋次監督が長崎を舞台に描くこの作品も、是非観たいものです。
■「母と暮らせば」公式サイト  http://hahatokuraseba.jp/
 
(我孫子市平和事業推進市民会議 恒)

2015年6月6日

小学校リレー講座部会の検討会の様子から

 平和事業推進市民会議では、4つの部会に分かれて、今年の平和事業の検討を進めています。

そのうちの小学校リレー講座部会では、これまで広島や長崎に派遣され、現在は社会人・高校生・大学生となった当時の派遣中学生たちが、市内の小学校で平和に関する講座を行います。

今、この講座に向けて、部会メンバーが、仕事や部活、学校が終わった後にあつまって、講座の検討、練習を重ねています。

講座では、広島・長崎への派遣体験を通して感じたことを伝え、原爆や戦争について意見を出しあい、小学生と一緒に、「平和ってなんだろう?」を考えていきます。
年齢の近い若い部会メンバーの熱い思いが、きっと講座を聞いてくれる小学生の心にも届くことと思います

我孫子市平和事業推進市民会議の紹介

  本ブログの運営を含む我孫子平和事業の企画・運営を担っている我孫子市平和事業推進市民会議(以下、「市民会議」と略称します)の紹介をさせていただきます。

本市民会議は、平成207月施行「我孫子市平和事業推進条例」に基づいて設置されている会議であり、公募市民、我孫子市内の市民団体に属する者、市内大学在学生、市内在住高校生などのメンバーが、我孫子市長からの委嘱を受けて構成しています。

例年は15名以内のメンバーで構成される本市民会議ですが、【戦後70年・我孫子市平和都市宣言30年】の節目にあたる本年は、規則により30名弱のメンバーが構成する拡大市民会議となっており、これまでに我孫子市平和事業の一環である派遣中学生として広島や長崎の平和記念式典等への参加を体験したかつての中学生、今は高校生・大学生となっている若い世代も多数参加しています。

本年の市民会議は、以下4部会にわかれて、平和事業の企画・運営に取り組んでいます。

 (1) イベント部会

戦争に関する写真展や講演会などのイベントの企画を担当します。

(2) 小学校リレー講座部会

広島・長崎を派遣中学生として体験したメンバーを中心に、平和に関する講座を我孫子市内小学校でリレー開催する企画を担当しています。

(3) ホームページ部会

本ブログの企画・運営を担当しています。

(4) 記念誌部会

戦争体験手記や、派遣中学生からの寄稿、平和事業の記録などをまとめた記念誌の編集を担当しています。
 
517日運営委員会に集まった市民会議メンバー

 写真を見ていただければおわかりいただける通り、幅広い年齢構成で運営する市民会議の本年の取組みが、皆さんが平和を考え、祈る機会へとつながることを願っています。

我孫子市平和事業推進市民会議 (我孫子市HP)


2015年5月16日

【絵本の紹介】 へいわってすてきだね

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 書 名 へいわってすてきだね
 著 者 安里有生()、長谷川義史()
 出版社 ブロンズ新社
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この絵本は、当時小学校1年生で沖縄与那国島に住んでいた安里有生(あさとゆうき)くんが2013年の沖縄戦没者追悼式で朗読した自作の詩に、絵本作家・長谷川義史さんが絵をつけてできた絵本。

多くの人の心を動かした安里くんの朗読と、その詩に絵をつけてできたこの絵本は、マスコミやネットでも話題になったようなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

詩のなかで安里くんは、子どもらしい純粋さで、まっすぐに「へいわ」を願い、「せんそう」をおそれている。

安里くんが考えた「へいわ」の風景に私たちみんなのこころがやさしくなる。

安里くんが書いている通り、「へいわ」はみんなのやさしいこころからうまれてくるのだと、読んでいる私たちもうなずく。

長谷川義史さんがつけた絵が、安里くんの詩にぴったりあっている。

与那国に行ったことがなくても、与那国馬(よなぐにうま)はきっとこんなやさしい顔で「ヒヒーン」となくのだろうなと思えてくる。

やさしい心で平和を考える手始めに、ぜひこの本、読んでみてください。

大人でも子どもでも、テレビのニュース解説に詳しい人もそうでない人も、だれでもが、平和について考え、願い、その願いをことばにできるのです。
 
(我孫子市平和事業推進市民会議 恒)

2015年5月5日

ご存知ですか、我孫子の平和記念碑

みなさんは、手賀沼公園の一角に平和記念碑があることをご存知でしたか?

手賀沼公園の平和記念碑


 今から30年前の昭和60年、広島市が原爆で被爆した市庁舎を解体することを聞きつけた、我孫子市原爆被爆者の会が、「後世に原爆の恐ろしさ、悲惨さを伝え、若い人たちに平和の尊さを知ってもらうためにも、石を碑として残したい」との思いから、強く働きかけを行い、ついに広島市から譲り受けることとなったものです。

 これらは「平和都市宣言」の記念事業のひとつとして、1986年(昭和61年)8月6日に手賀沼公園に配置され、その前で毎年8月に平和祈念式典が開催されています。 


広島原爆死没者慰霊碑

 実はこの記念碑は、あるものをモデルに作られています。それは、広島市平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑です。

 慰霊碑は彼方に原爆ドームを望み、その内部には「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」という鎮魂の石碑が建っています。

 我孫子市の平和記念碑は、広島の原爆死没者慰霊碑では彼方に原爆ドームを望む、ちょうど同じ箇所に、譲り受けた被爆壁が供えられており、とても感慨深く思われます。

皆さんも手賀沼公園においでの際には、ぜひ平和記念碑にお立ち寄りください。
(我孫子市平和事業推進市民会議・M男)

2015年5月4日

平和事業ブログ開設によせて - 我孫子市長 星野順一郎 -


戦後70年の今年、我孫子市は平和都市を宣言してから30年目を迎えます。

戦争や原爆を体験された方が少なくなる中、今後は、戦争や原爆を体験していない世代が、この悲惨な体験を語り継ぎ、平和について考えていかなければなりません。

我孫子市では、戦後60年にあたる平成17年8月に、市内に6校ある中学校から生徒を広島に派遣し、戦争や核兵器の恐ろしさ、平和の尊さを学んでもらいました。以後10年間、この事業を継続し、これまでに72名の生徒を広島や長崎に派遣してきました。

また、平成20年7月に「我孫子市平和事業推進条例」を制定し、平和を願う市民の参画のもと、平和事業推進市民会議を設置して、平和に関する取り組みを行っています。

今年は、高校生、大学生、社会人となった当時の派遣中学生も含め、戦後70年の平和事業を企画し、実施していきます。

 ぜひ多くの皆さんに、事業にご参加いただき、70年前の戦争で起こったことを知り、平和の大切さや、平和のために自分たちができることなどを考えたり、身近な人と話し合ったりしてほしいと願っています。

 我孫子市としても、戦争と核兵器のない世界の実現に向けて、今後も地道な取り組みを続けていきます。

2015年5月3日

戦後70年・我孫子市平和都市宣言30年記念平和事業ブログを開設します!

千葉県我孫子市は平成207月に「我孫子市平和事業推進条例」を制定して以来、平和事業推進市民会議を設置して平和に関する取り組みを行っていますが、戦争や原爆を体験された方が少なくなるなか、これからの平和事業は、戦争や原爆を体験していない世代が主体となって担っていくことになります。


平成27年は、戦後・被爆70年の節目の年であり、我孫子市が平和都市を宣言してから30年、我孫子市が市制を施行してから45周年にあたる記念の年でもあります。


この節目の年にあたって、我孫子市平和事業推進市民会議では、多くの人に、戦争や原爆で何が起こったのかを知ってもらい、今の日常生活の大切さに気づいてもらうことによって、これからの平和のために何ができるかを考えるきっかけとなることを目指して、戦後70年・我孫子市平和都市宣言30年記念平和事業の実施に向けて検討を進めています。


 この記念事業を我孫子市民はじめ多くの方々に知っていただき、ともに平和について考えていただくための情報発信として、【我孫子市平和事業ブログ】を開設します。


以下に本年の我孫子市平和事業計画のあらましをご案内します。


73()22()        平和記念の折鶴づくり

85()7()          広島市(平和記念式典等)への市内中学生派遣

810()24()      [原爆に関する写真展][平和記念の折鶴点]

815()                      我孫子市平和記念式典、「平和の灯」点火式

918()30()      宮角孝雄氏写真展
               http://peace-miyakaku.com/profile.html
               http://peace-miyakaku.com/lifework.html

927()                      国際交流スピーチ大会(テーマ:平和)

126()                      広島派遣中学生による発表会

・平成2823月頃           戦後70年平和記念誌の発行

上記のイベントに関しては、今後、我孫子市広報、本ブログでお知らせを致します。

上記の他にも企画中の取組みがあります。具体化してした時点で、お知らせを致します。

本ブログでは、上記のような平成27年我孫子市平和事業についてのお知らせの他、多くのからからの「平和を願う声」の紹介、平和を考える本や映画の紹介なども発信していく予定です。

多くの方がこのブログを読み、平和について考えて下さることを期待します。

我孫子市平和都市宣言、平和事業、平和事業推進市民会議については、以下を参照ください。

我孫子市平和事業
我孫子市平和事業推進市民会議