2017年7月13日

3年目に入ったリレー講座

 平成17年以来被爆地広島・長崎に我孫子市内中学生の代表として派遣された元派遣中学生による市内小学校でのリレー講座が今年度も始まりました。戦後70年であった一昨年以来、3年目となる取組みです。617日我孫子第一小学校で行われた今年度第一回目のリレー講座を、我孫子市平和事業推進市民会議メンバーである見城千佳子さんにレポートしていただきました。

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広島・長崎派遣中学生リレー講座 : 617日 我孫子第一小

617日(土)に我孫子第一小学校で行われた、リレー講座を見学しました。

講師の川合瑞季さん
61組の授業では、講師の川合瑞季さん(H24年度派遣・現在大学1年生)が、自己紹介、派遣中学生について説明した後、新聞の写真を見せて質問します。「この人は誰かわかりますか?」「オバマ大統領」と直ぐに声が上がります。次に、「原爆が落とされたことがある国は何カ国あるかわかりますか?」子どもたちの答えは1つ、15と分かれました。また、広島・長崎の原爆で亡くなった人の数を、我孫子市の人口と対比して考えてもらいます。アイロンの温度は150度、そして原子爆弾の熱線の温度は?等。戦時中の第一小学校の子どもたちの写真も効果的です。身近なことや話題のニュースから子どもたちに問いかけ、広島・長崎に落とされた原子爆弾の脅威、悲惨さについて語られます。親しみやすい先輩のお姉さんの言葉に、子どもたちも熱心に聞き入っています。子どもからの質問や、言葉に一つひとつ解りやすく説明して、丁寧に答える川合さん。全ての発言に肯定して答えられていることに感心させられました。

講師の郡山琴美さんと
アシスタントの齊藤寛人くん
川合さんが派遣中学生として長崎に行き、実際に見て、聞いて感じたことを、自分のことばで伝えようとする姿は、6年生の心に届き「平和について」考える第一歩となったことと思います。中学生が高校生、大学生となり我孫子の小学生に確実に継いでいくリレー講座の意義を再確認しました。班に分かれてのワークショップでは「平和なこと、平和じゃないことを考えてみよう」でそれぞれが思う事を考えて発表します。「安心して眠ることができること」「あれが欲しいと言えること」「けんかしても友だちに謝ることができる」等など。

講師やアシスタントをつとめた
大学生・中学生と一緒に平和の樹に
小学生のメッセージを貼る見城さん
「平和な世の中にするために今日から自分たちができること」を葉っぱに書いて平和の樹を完成させます。この日は、参観日で、お父さんお母さんも子どもたちの活動を熱心に見守っていました。その後、きっと家庭でもいろいろな会話が生まれたのではないでしょうか。おじいちゃん、おばちゃんとも。素晴らしい授業だったので、もっとたくさんの人に関心を持って見学して欲しいと思います。2組の教室を見学したときは、ちょうど去年派遣された中学3年生の齊藤寛人くんが、アシスタントとしてビデオの説明をしていました。去年見てきた長崎について、思ったこと、感じたことをしっかりと伝えていました。6年生により近い年齢の中学生の姿は、子どもたちにも目標となる存在だったことでしょう。中学生の参加がもっと多いと良いなと思いました。 

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