2020年8月17日

【2020年広島】中学生派遣引率レポート

 私は、2020年度広島派遣中学生の引率者として810日から12日までの間平和事業に参加させていただきました。今年は新型コロナウイルスの流行に伴い常時マスクの着用や移動時の会話を控えめにするなど、感染予防に努め、これまでとは違う環境の中、3日間学んできました。現地に着くと最初に平和記念公園でボランティアガイドの方についていただきながら、慰霊碑のことや、供養塔についてたくさんのお話を頂きました。そこでは、暑い日差しの中、中学生が話に耳を傾けながらも一生懸命メモを取る姿が印象的でした。その後、被爆体験講話として92歳の方にご自身の体験についてお話しいただきました。当時16歳だったその方のお話は目の前で家族の死を見るなど生々しく、原爆の恐ろしさをひしひしと感じさせられる内容でした。中学生たちはメモを取る手も止まり、真剣に話に聞き入っている姿も見られ、リアルタイムで感じ、考えている様子が伝わってきました。

広島平和公園で

被爆体験講話を聴く
被爆体験講話を聴く

2日目は平和記念資料館を見学しました。中学生は小グループで回っていましたが、展示室内でありのままの原爆の被害を目にすると、会話していた声も途切れ、ただ食い入るように見つめていました。2日目の夜の反省会は、それぞれが平和について感じたこと、自分たちに何ができるのかを自分の言葉で、長時間にわたり白熱した話し合いとなりました。聞いている私自身にとっても、平和活動への姿勢を考え直す有意義な時間でした。

平和記念資料館見学

ホテルで反省会

 最終日3日目は、2日目に引き続き、資料館を見学しました。前日の話し合いを受けて自分がもっと勉強したいところを中心に見学し、より考えを深められた様です。

千羽鶴奉納

 今年は例年と比べて日程の変更があり、不安に思うことも多かったと思いますが、中学生は時間を重ねるにつれて仲を深め、日常のことはもちろん、平和について自分が感じたことも話していました。平和について共に考えることのできた9人の仲間は今後のリレー講座等を通してかけがえのない財産になると思います。この3日間でたくさんのことを学び、感じ、考えるとともに、特に、原爆の凄惨さ、そして、ただ生きているだけでは平和は続くものではないということを強く感じてもらえたのではないかと思います。戦後75周年を迎え、戦争体験者の高齢化がますます進む中、直接体験者からお話を聞くことができた中学生たちは平和が続くために自分たちに何ができるのか、12月にある「平和の集い」で今回の経験を踏まえて感じたことを話してくれるのを楽しみにしています。

我孫子市平和事業推進市民会議委員 平成26年度派遣中学生(現在 大学二年)

橋本小都美 

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