2018年12月16日

【絵本の紹介】シュモーおじさん

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  書 名 シュモーおじさん
  制 作 シュモ-に学ぶ会
  編 集 とがわ こういちろう
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   このフロイド・シュモー氏はアメリカ合衆国の著作家で、平和活動者でした。今から73年前に太平洋戦争が終戦し、現在では日本とアメリカは日米同盟により固く結ばれています。フロイド・シュモー氏は広島に原爆投下され、“アメリカ国民の一人として広島に何か出来ることはないか”と考え、広島に家屋を建設しました。家屋建設に取り掛かる際も当時の日本人はアメリカに対して当然よく思っておりませんでしたが、フロイド・シュモー氏は1948年から始めた家屋建設は、1952年には21戸建設されました。一人のアメリカ人が広島の為に、最初は一人で家屋建設し、徐々に仲間を誘い、日本人のボランティアも家屋建設に参加するようになりました。

フロイド・シュモー
現在では、シュモー氏が建てた家屋は1戸しか残っておらず、2012年に広島平和記念資料館の付属展示施設である『シュモーハウス』として保存されています。 この作品は、シュモーに学ぶ会が制作し、発刊しています。73年前に広島に原子爆弾が投下されたことを遠い昔のことにしてしまいつつある現代に、広島には、沢山の大切な場所や被爆者の為に尽力して下さった人がいることを伝えたいと本で紹介しています。
この作品は、小さい子どもたちにお母さんとお父さんと一緒に読んで欲しいと強く感じます。73年前に何が起きたのかは勿論、きっかけはどうであれ平和について考える時間を一人ひとりが持って欲しいと感じます。

拙い文章でしたが、最後までお読み頂きありがとうございます。
(我孫子市平和事業推進市民会議委員 寺原 正一郎) 
 
   フロイド・シュモー氏については、以下の記事もご参照ください。 
           朝日新聞(2016年6月15日):シュモーさん功績 絵本で次世代へ

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