タイトル この子を残して
出 演 加藤 剛
十朱幸代
大竹しのぶ
監 督 木下惠介
公 開 1983年
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この映画の原作は、旧制長崎医科大学(現在の長崎大学医学部)で放射線医学担当助教授だった永井隆博士が1948年に出版し、ベストセラーとなった同名の随筆。永井博士は、浦上天主堂近くに住むカトリック信徒でした。
1945年8月9日、博士は爆心から700mの長崎医科大学の研究室で被爆。自らも右半身に多数のガラス片を浴び、特に右耳前部の傷は深く、右側頭動脈切断という重傷でありながら、被爆直後から、布を頭に巻くのみで救護活動にあたったといわれています。博士の妻は被爆時自宅にあって、残っていたのは骨片のみだったそうです。
博士は、9月に入って原爆症による昏睡状態に陥りますが奇跡的に命をとりとめ、被爆者救護にあたった経験を「原子爆弾救護報告書」に著します。
博士は病床から原爆症の研究と執筆活動を続けました。1948年3月には、博士の療養のために、博士に心を寄せる浦上の人たちとカトリック教会の協力により二畳一間の如己堂(にょこどう)が建てられ、博士はここで数々の作品を生み出しました。
この映画では、永井隆博士を加藤剛さんが、その妻を十朱幸代さんが演じています。
永井博士については、以下のサイトを参照してください。
■この子を残して
■長崎の鐘
■ロザリオの鎖
※ 青空文庫 : 著作権が消滅した作品や著者が許諾した作品のテキストを公開しているインターネット上の電子図書館
(我孫子市平和事業推進市民会議 恒)
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