より多くの中学生に平和の尊さを感じて欲しいとの市長の思いで、今年は例年の倍の人数の派遣となり、教育長として私も参加させていただくこととなりました。
中学生たちがどのような思いを持ち帰るのか、とても楽しみです。
私も中学生たちと一緒に感じてみたいと思っています。
戦後60周年の年に私は沖縄を訪ねました。その中で、現在の日本人が享受している平和な生活は多くの人の血と悲しみの上に成り立っていることを強く感じました。
被爆地広島や長崎、特攻隊基地知覧などを訪れた時に感じたのは、戦争は決して遠い存在ではなく、私にとっては親の、子どもたちにとっては祖父母の時代まで現実としてあったことなのだという事です。
自分もまた戦争を知らない世代ですが、実体験を持つ親から戦争の悲惨さを学びました。
父の所属する部隊は沖縄近くの小さな島で終戦を迎えました。母は3月10日の東京大空襲では降り注ぐ焼夷弾の雨を避けて逃げ、気が付いたときには叔父に手を引かれ焦土の中を歩いていたそうです。
今の子どもたちは、このような戦争体験を聞くことさえ難しいのですから、おそらく他人事の様に戦争を感じてしまうのではないでしょうか。
6月20日に、かつて「派遣中学生」として広島・長崎を訪れ学んだメンバーが、今度は語る側として戦争の悲惨さと平和の尊さを小学生たちに伝える「リレー講座」が、我孫子第一小学校で開催されました。年齢の近いお兄さんお姉さんの話は、きっと子ども達の心に届いたはずです。このような取り組みがこれからも続いていくことを願います。
教育委員会としてこれからも、人々の心の中に平和の砦を築く教育を積極的に進めていきたいと考えます。
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