2024年9月17日

とうろうに平和の願いを込めて

 8月10日(土)に、「とうろうに平和の願いを込めて」を開催しました。今回が初めてとなるイベントです。


じゃぶじゃぶ池に灯籠を浮かべる前に、灯籠に記す平和への想いを考えるため、リレー講座特別版を行いました。

リレー講座は普段、市内の小学6年生に向けて、歴代の派遣中学生が派遣で学んだことを伝える授業として行っています。

今回は、イベントに参加してくださったみなさんの学年に合わせて、より具体的で分かりやすい内容を心がけました。


まず、講師を務める私たち派遣中学生や、戦争について説明をし、戦争や原子爆弾について、クイズを通して知識を確認しました。クイズでは、元気に手を挙げて答えてくれたのがとても嬉しかったです。

クイズの様子


次に、過去に手賀沼で行った灯籠流しで、歴代の派遣中学生が灯籠に書いた内容を紹介することで、平和ってどんなこと?という具体的な例をお伝えしました。

そして、これを踏まえて、「平和のために今日から自分ができること」という、普段のリレー講座でも必ず考えてもらっているテーマでグループワークを行いました。

広島から帰ってきたばかりの令和6年度派遣中学生が、グループワークを率先してリードしてくれました。

話し合った内容の発表では、様々な意見を聞くことができ、とても学びの深い時間になりました。


グループワークの様子

最後に、令和6年度派遣中学生を代表して2人から感想を話してもらい、講師3人からもメッセージを伝えました。

リレー講座の様子

その後リレー講座の内容をふまえて、灯籠作製にうつりました。カラフルでとても素敵な想いのこもった灯籠を作ってくれました。


そして、ついに灯籠をじゃぶじゃぶ池に浮かべる時。

灯籠が浮かんだじゃぶじゃぶ池の風景はとても美しく、感動しました。

子ども達は浮かべた灯籠を回収して、何度も流し直すなど、とても楽しそうでした。

灯篭流しの様子


私は今回のイベントを通して、改めて平和について考えることの重要性を感じました。

大切な人たちが近くにいて、子ども達が楽しそうに灯籠を浮かべている情景。みんなが輪になって、平和の願いをこめた灯籠を見ている情景。

まさに「平和」を体現しているのではないかと思いました。



この光景が、来年も、再来年も、その先もずっと続いていくような世界であってほしいですし、そのために今後も平和事業を頑張っていきたいと改めて感じました。





2024年9月13日

我孫子市平和祈念式典

 8月10日(土)、平和記念碑はじめさまざまな平和のシンボルのある手賀沼公園隣接のアビスタ内ホールで「被爆79周年平和祈念式典」が行われました。

本年も暑さ対策のため式典は屋内開催でした。


開式後、星野順一郎市長を初めとする来賓の方々から式辞をいただき、栗原貞子さんが書いた詩「生ましめん哉」が読み上げられました。

また、戦争で苦しまれた方々に黙祷を捧げました。

星野市長による式辞


そして、8月5日~7日にかけて行われた広島派遣に参加した市内の中学生16名の紹介と、派遣の報告がありました。

団長の島  衣伶奈さんは、

「目を逸らしたくなるようなこともあったけれど、しっかりと受け止めなければならない。私たちが考えたこと、感じたことを伝えたい。今を大切に生きたい。」

と3日間を通して学んだことを報告してくれました。

式典に参加する派遣中学生
団長による派遣報告


式典後は、手賀沼公園内にある記念碑に献花を行いました。


平和の記念碑への喧嘩

派遣中学生たちは、12月1日(日) けやきプラザふれあいホールで開催される【平和の集い】において、広島での体験を報告してくれます。

12月のけやきプラザで多くの市民の皆さんと集えることを期待しています。


2024年9月11日

令和6年度 中学生派遣事業 事前説明会

 我孫子市では、2005年(戦後60年)から、平和事業の一環として、毎年8月に、広島または長崎に、市内の中学生を代表団として派遣しています。

今年度は、我孫子市から16名の中学生が広島に派遣されました。今年度の派遣日程は、8月5日(月)から7日(水)までの3日間です。


8月の派遣に向けて、7月22日(月)、広島に派遣される中学生が我孫子市役所に集合し、事前説明会を行いました。

事前説明会では、派遣中学生の自己紹介や派遣日程の確認を行った後、派遣に同行される星野我孫子市長、丸教育長との意見交換の時間がありました。

中学生は、派遣に向けた決意を一人ひとりが表明し、市長、教育長からは派遣の意義や注意事項についてお話しいただきました。

集合写真

その後、派遣中学生OB・OGから体験談やアドバイスを聞きました。

実際に派遣を経験したOB・OGならではの具体的なアドバイスに対して、中学生は熱心に耳を傾けていました。

派遣中学生OB・OGから現地の様子を知ることで3日間のイメージがより具体的になったようでした。

派遣中学生OGによる説明


派遣中学生OB・OGによる説明

派遣中学生OB・OGからのアドバイスに続いて、我孫子市平和事業推進市民会議委員の山田典子さんからお話を伺いました。

山田典子さんは被爆2世として原爆による広島の悲惨な状況をお話してくださいました。

ほとんどの派遣中学生にとって、被爆2世の方から直接お話を聴くのは初めての経験だったのではないでしょうか。皆、真剣な面持ちでお話を聞いていました。

山田さんによる写真

この事前説明会では、例年、派遣団の団長・副団長を中学生の中から選出します。

団長・副団長ともに立候補者がいたため、スムーズに進行することができ、その姿から中学生たちの積極性が感じられました。


広島派遣中学生たちによる派遣報告会は12月1日(日)にけやきプラザふれあいホールで開催されます。派遣報告会に、ご期待ください。