本日は2023年 市内中学生の平和学習の様子を、引率者として同行しました私の目線でご報告いたします。
以前のブログでお知らせしていた、長崎派遣ですが台風の影響で中止となりました。
しかし、意欲ある中学生に学びの場を用意したいという市の意向により、急遽スケジュールを組みなおし、8/10(木)、8/11(金)で広島へと赴きました。
急な日程変更にも関わらず、派遣中学生全員が参加することができました。
8/10 出発式での1枚
行きの新幹線では当日の朝に配られた資料に目を通し、予習に励む姿が見受けられました。
マップアプリを使用し、見学先の位置関係を調べる中学生もいました。
本来の派遣日程よりも1日短く、例年よりも限られた時間の中で懸命に何かを感じ、今後の平和活動に活かそうとする姿勢を感じ取ることができました。
出発直前は緊張した面持ちで、仲間とも少しぎこちなく接していましたが、長時間の移動やフィールドワークを行ううちに打ち解けていき、自身の考えていることを共有できるようになっていました。
移動中は和気あいあいと話していても、資料館の見学時や、慰霊碑・被爆樹などの説明を受ける際にはぴたりと話すことをやめ、その場に集中して学びに励んでいました。
1日目の行程
・本川小学校資料館見学
・平和記念公園内散策
- 各慰霊碑、被爆樹等の見学
・広島平和記念資料館見学
・反省会
本川小学校での見学の様子
2021年、2022年に引き続き、市長・教育長に説明をいただきながら見学しました。
反省会では進行も中学生が行い、現地に来たからこそ得られた学びの共有、2日目やリレー講座での意気込みなどを語ってくれました。
2日目の行程
・原爆ドーム見学
・折り鶴奉納
- 「原爆の子の像」にて
・国立広島原爆死没者追悼平和祈念館見学
・被爆体験講話聴講
・広島平和記念資料館見学
原爆ドーム見学の様子
今回、被爆体験講話をしてくださったのは3歳の時に被爆をされた方でした。
現在、平和記念資料館では31名の方が被爆体験講話にご協力されています。
年々少なくなっていく語り手の数、自身の当時の記憶よりも親兄弟から聞いて得た情報が多いことなど、戦争・被爆の経験を直接語れる方が貴重になっていくことを実感しました。
本派遣では両日とも、平和記念資料館を訪れました。
「2日間ではまだまだ時間が足りない」という顔で、集合場所にくる姿が印象的でした。
被爆地への訪問ということで、平和=核なき世界といった考えにとらわれず、ロシア・ウクライナ間の問題など、昨今の世界情勢も踏まえた質問や意見交換をする姿が見られました。
今後、彼らが参加するリレー講座にてこの夏感じたことを大切に、平和のバトンを繋いでいってほしいと思います。
8/12(土)に市内で行われた平和祈念式典では、代表して派遣団の団長から報告がありました。
派遣中学生に個別で話を聞いてみると、派遣から帰った翌日だったこともあり、感想や考えがまとまっていない様子でした。
整理しきれないほど多くのことを感じ、学んできてくれたのだと思うと感慨深くなりました。
12/3(日)に予定している平和の集いでは、彼らの思考が整理され、夏よりも成長した姿を見られることを楽しみにしています。
最後になりますが、台風による中止判断、日程変更の判断をしてくださった市長、教育長、市職員の方々をはじめ、派遣に際しご協力いただいた全ての皆様に感謝の意を表し、引率者レポートとさせていただきます。
平和事業推進市民会議 新谷歩
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