書 名 おかあさんの木
著 者 大川 悦生 (おおかわ えっせい)
出版社 ポプラ社(ポプラ文庫)
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この本には、表題作「おかあさんの木」をはじめ、東京大空襲、広島の原爆、シベリア抑留、玉砕の島を描いた作品など、小中学生向けに書かれた9編がおさめられています。9編のタイトルを紹介します。
l おかあさんの木
l 火のなかの声
l ぞうとにんげん
l 広島のきず
l つる
l 父たちがねむる島
l あほう六太の話
l おもちゃ買いのじいやん
l 山のかあさんと16ぴきのねずみ
表題作「おかあさんの木」は、7人の息子が次々と兵隊にとられ、そのたびにキリの木を植えて、息子たちが無事に帰ってくることを祈り、待ち続けたおかあさんの話。1969年に発表されて以来なんども小学校の国語教科書に収録されたそうです。
作者の大川悦生さんは、終戦の時、中学3年生で江田島海軍予科兵学校(広島県)に入校する直前。戦争が終わっていなければ、入校して6か月の訓練の後、特攻機に乗っていたかもしれないと、この本の本人あとがきに書かれています。戦後は、民話の再生に取り組み、この本以外にも原爆を題材にした作品などがあります。
(我孫子市平和事業推進市民会議 恒)
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