2020年7月27日

今夏広島に派遣される市内中学生の事前学習会が開催されました

我孫子市では、2005年(戦後60年)から、平和事業の一環として、毎年8月に広島市平和記念式典または長崎市平和祈念式典に、市内の中学生を代表団として派遣しています。昨年までにのべ150名近い中学生が広島・長崎に派遣されています

今年の原爆の日の式典は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、広島、長崎とも、規模を縮小しての開催となります。そこで、今年計画されていた広島派遣は、多くの人びとが集まる式典日程を避け、810日から12日までの日程で広島を訪問することととなりました。最終的に派遣を実施するか否かは、出発直前まで新型コロナウィルス感染状況を注視した上で決定されることとなっています。

こうした状況の中ですが、718日(土)、広島に派遣予定9名の中学生が我孫子市教育委員会に集合し、初顔合わせ、ならびに「事前学習会」を実施しました。派遣の目的、日程、注意事項の説明を受けた後、中学生たち自身が、派遣団長、副団長を決め、派遣中の行動班となるグループ分けをしました。
その後、派遣経験者である大学生・高校生から、派遣への備えに関するアドバイスを聞きました。実際に派遣を経験したOBOGならではの具体的な助言(見学時に持つバッグは、リュックより肩掛けタイプの方がカメラなどが取り出しやすいなど)に、中学生たちは熱心に耳を傾けていました。

派遣に関するアドバイスを伝える派遣中学生OB(大学生)OG(高校生)

OBOGからのアドバイスに続いて、「我孫子市原爆被爆者の会」の的山ケイ子さんからのお話を伺いました。被爆(胎内被爆)を経験された的山さんから直接お話を伺えたことは、広島派遣への準備を進める中学生たちにとって、たいへん意義ある機会となりました。
また、的山さんは、昨年11月に白血病で亡くなられた「我孫子市原爆被爆者の会」前会長のことを紹介され、中学生たちが広島で見学する予定となっている原爆死没者追悼平和祈念館内で投影されている原爆死没者の写真、名前の中に、この方が、今年から加えられているので探してみてほしいと話されました。

的山ケイ子さんのお話を聴く

事前学習会後に、派遣に同行される星野我孫子市長、倉部教育長との意見交換の時間がありました。中学生たちからは、派遣に向けた決意を一人ひとりが表明し、市長、教育長からは派遣の意義についてお話しいただくとともに、市長からは今年の行程中特に気をつけなければならないウィルスについての基礎知識の講話もいただきました。
新型コロナウィルス感染拡大の状況が落ち着き、中学生たちが無事に派遣を終え、多くを学んできてくれることを、心から願います。

星野市長・倉部教育長とともに

2020年7月22日

[再始動] 5ヶ月ぶりの我孫子市平和事業運営委員会

2020年、戦後75年の節目の年、例年の平和事業市民会議より拡大して2月9日にスタートした平和事業運営委員会も、新型コロナ・ウィルスの影響を受けて、長い活動停止を余儀なくされておりました。ようやく5ヶ月ぶりに集合できた運営委員会、新たに委員に就任した新高校一年生も加えて、あらためて集合写真を撮ることができました。


今年の活動は、新型コロナ・ウィルス影響下での対応になります。
今年、派遣中学生は広島に派遣されますが、今年の広島平和記念式典は規模縮小となるため、派遣中学生が参加することはできません。そのことも踏まえ、広島に多くの人びとが集まる式典日程を避け、今年は810日から12日までの日程で広島を訪問することとなります。
毎年手賀沼公園で開催する我孫子市平和祈念式典も、例年のような積極的広報はせず、小規模な開催とさせていただく予定です。事前の広報は控えますが、その時の模様は、このブログなどを通じて、広く市民の皆さんにお伝えさせていただく予定です。

新型コロナ・ウィルスが私たちにもたらしている非日常。
「これが当たり前」ではないコロナの日々の経験は、「原爆投下」というまったく当たり前ではないけど、75年前本当にあった事実を、いつもの年以上に、私たちに差し迫って想い起こさせます。

コロナの年に迎える戦後75年、皆さんと一緒に考えさせてください。