2022年7月31日

『月刊社会教育』誌上で我孫子市平和事業を紹介

 我孫子市平和事業の取組みを、旬報社『月刊社会教育 8月号』誌上で紹介させていただく機会をいただきました。

我孫子市での取組み、特にリレー講座と演劇(我孫子中学校)について、活動に取組んできた各世代の方々にその思いを綴っていただいています。

『月刊社会教育 8月号』は、我孫子市民図書館(アビスタ)など公共図書館でも閲覧することができます。ぜひ、手にとってご覧いただきたくご紹介申し上げます。  


■旬報社ホームページ:『月刊社会教育 8月号』

https://www.junposha.com/book/b609609.html

2022年7月28日

予科練平和記念館視察報告

  皆さん、こんにちは。平成30年度広島派遣生の根本茜梨です!

 私たち平和事業推進市民会議委員は、6月12日に予科練平和記念館へ見学に行きました。

その様子を少しお届けします。

 午前中には平和市民会議を行いました。今年度一発目ということもあり、自己紹介も交えながら顔合わせをし、一年間の平和事業について確認をしました。

私達が特に力を入れているリレー講座では、昨年に比べて新型コロナウイルス感染症のリスクが減ってきていることもあり、すでに受講済みの4校に加えて多くの学校で開講予定です。

今年度から新しく加わった講師もいますが、活気あふれる素敵な授業となるよう頑張りますので暖かく見守ってくださると嬉しいです。 

また、今年度も各中学校2名による広島派遣が8月に行われる予定です。その他我孫子市平和祈念式典や派遣の報告会なども順次開催予定ですので、ぜひお越しください! 

今年度第1回目の市民会議に集まったメンバー
 午後は昨年度から視察予定だった茨城県阿見町にある予科練平和記念館へ行きました。予科練平和記念館とは、第二次世界大戦時に多くの青年たちが訓練を受けていた場所にできた施設です。施設の方にガイドをしていただき、当時の予科練への合格基準や当時の暮らし、どのような訓練を受けていたかなどを教えていただきました。

当時の青年たちにとって予科練に入り、国のために戦う準備をするというのはとても名誉なことであり、憧れでした。そのため倍率はとても高く、成績は現代で言うオール5でなければ選ばれないほど厳しいものでした。そのような優秀で国のためを思って無事に入学した多くの若い命ですが、戦争も末期になると特攻隊の訓練を受け、体当たりで日本のために命を落としました。 

私の曽祖父の兄も茨城県に生まれ特攻隊員として亡くなっています。

彼の手紙が今も保存されていますが、何度読んでも涙が出る表現ばかりです。

「桜のように清く散って」という言葉は彼の手紙にも書かれていましたが、予科練で見た特攻隊の兵士の手紙にも同じような表現が多く書かれていました。

国のために自らの命を犠牲にして戦うことは桜が散るように美しく、素晴らしいものだと教え込まれていたのだと考えるととても胸が痛みます。

私の親戚や予科練で見た彼らだけでなく、多くの命がこの戦争によって奪われたということ、また、そのような人たちがいたから私達の今の暮らしがあること、これは絶対に忘れてはいけませんしリレー講座を通して子どもたちに伝え続けていかなければいけないなと思います。 

予科練平和記念館前で
 我孫子市からは少し離れた場所ですが、当時の様子を知れる貴重な機会ですので是非訪れていただきたいと思います。