書 名 いしぶみ
編 集 広島テレビ放送
出版社 ポプラ社
-------------------------------【映画】--------------------
タイトル いしぶみ
出 演 綾瀬はるか
監 督 是枝裕和
------------------------------
1945年8月6日午前8時15分、建物解体作業のために本川土手に集合していた旧広島県立広島第二中学校(現広島県立広島観音高等学校)の生徒321名、教師4名の頭上で原爆が炸裂しました。この場に集合していた全員が命を失いました。爆心地から500メートルほどの距離でした。
広島テレビは、この生徒321名の最期の様子を、その朝出掛けていく息子を送り出した親たち、原爆が落とされた広島市内に息子を探し、自宅に連れ帰ってその最後をみとった親たち、いくら探してもわが子を見つけられなかった親たちなどに丹念に取材し、1969年に広島市出身の女優杉村春子さんが、遺族の証言や生徒の最期の記録を朗読するテレビ番組として放送しました。その記録が1970年初版として刊行され、何度も版を重ねているのが、この「いしぶみ」という本です。
そして2015年(戦後70年)、杉村春子さんに代わって、同じく広島市出身の女優綾瀬はるかさんによる朗読で、この番組がリメイク、放送され、そして映画として、全国で上映会が開催されています。
このリメイク版では、ジャーナリストの池上彰さんが、あの日たまたま体調を崩していて作業に出ず、難を逃れた元生徒や、犠牲になった教師のご遺族を取材する模様も、収録されています。
広島二中慰霊碑(広島平和記念公園)に刻まれた犠牲者の名前 |
生徒321名のうち、広島テレビが取材できた226人の一人ひとりについて、その最期の様子やご遺族の方々の言葉が丁寧に伝えられています。
本の最後に掲載されている広島テレビのプロデューサーによるあとがきは、以下のような文章で締めくくられています。
日本にも戦争の時代があって、こんな悲しい出来事がありました。広島の悲劇を二度とくりかえすことのないよう、原水爆兵器をみんななくした、そして平和というものがどんなに大切なことかを、いつも考えたいのです。
みなさんが大きくなったとき、そしてみなさんがお父さんやお母さんになったとき、もう一度、この本をよみかえしてみてください。
本「いしぶみ」は、我孫子市民図書館に蔵書があります。ぜひ、手にとってみてください。
映画「いしぶみ」の公式サイトは、以下の通りです。
映画『いしぶみ』公式サイト http://ishibumi.jp/
全国で開催されている自主上映会のスケジュールは、以下のサイトで紹介されています。
(我孫子市平和事業推進市民会議 恒)